2011年5月11日水曜日

軸とテンション

軸を意識した回転と移動、そしてテンションによるリード&フォロー。

サルサを踊る上で不可欠な、この2大要素を知っていても実際に実行できているダンサーはそれほど多くない。

キューバン、LA、NY-On2という3つのサルサの違いは見た目のスタイルの違いよりも、実は2大要素がどれほど厳しく要求されるかの差の方がずっと大きい。
もちろん、NY-On2が一番厳しく求められるのは言うまでもない。

キューバンはほぼ休みなく歩き続ける間、足の踏み替え時に回転や移動を行う。
したがって軸やテンションの意義を知ることなく踊る人も少なくない。

LAの場合は6つのベーシック足のうち、4つを同じポジションの時に踏む。
動きが断続的なので、軸やテンションでなく腕力や先読みでリード&フォローしても成立する曖昧さを持つ。

NY-On2は、前後それぞれのブレイク時を除いてステップは滑らかな継続性を必要とする。
その中でのリード&フォローは、先ほどの2大要素なくして成立はあり得ないのだ。

しかしながら、NY-On2を踊る人でも2つの要素をきちんと踏まえている人はごく僅かなように見える。

・ステップ足がばたつくことなく規則的
・男女二人の間隔が常に一定
・過不足ないテンションによってリードされるので、男女ともに余計な動きがない

規則的で安定感があるベーシックを踏む二人のダンスはたとえ難しいワザを入れずとも、まるでパフォーマンスのように美しく映るはずである。

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